計算論的思考のすすめ

複雑性と不透明性が立ちこめる世界

　現代の事業は官民問わず、直面する複雑性は「科学的な手法」なしには相対することすら難しいものです。その問題の解決策として方法だけでなく「仕組みとルールの構築」も必要になることがほとんどです。

そしてその解決策とはソフトウェアが用いられることが多いのですが、ソフトウェア開発の営みは高度に知的な生産活動になります。ソフトウェア専門性を持ちあわせたエンジニアが必要なことは言うまでもないですが、エンジニアではない方々にも「科学的手法」を実践できることが求められます。

　問題解決の能力には「科学的思考」と「数学的思考」が必要ですがここではこれらに加えて「計算論的思考」を挙げたいと思います。

計算論的思考についてはジャネット・ウィン氏の論説が翻訳されています。